資格

電験三種のはなし

会社で話題に上がっていて、もうそんな時期かと思いましたが、10月2日(月)に電験三種の試験結果が出て、合格者がいたとの事で、早速選任の変更手続きを行っていたとの話がありました。

「一般財団法人 電気技術者試験センター」から出ている、「令和 5 年度第三種電気主任技術者上期試験の結果について」というプレスリリースの資料などを見ながら思うところがあったので、振り返りも交えつつ思い出してみました。

令和5年上期試験結果

第三種電気主任技術者の令和5年上期試験結果については、以下の通りの結果だったという事です。

受験者は 28,168 人(CBT 方式 4,323 人、筆記方式 23,845 人)で、受験率は 76.2%でした。
4科目合格者は 4,683 人で、合格率は 16.6%でした。

第三種電気主任技術者試験受験者数・合格者数・合格率の推移 (単位:人,%)

受験者数
(A)
合格者数
(B)
合格率
(B/A)
令和 4 年度上期 33,7862,7938.3
令和 4 年度下期28,7854,51415.7
令和 5 年度上期28,168 4,68316.6

 

引用:一般財団法人 電気技術者試験センター

一番に目に付くのが、少し以前より合格率が良くなっている様な傾向にある事かと思います。

令和3年度以前の15年に渡る合格率で言うと、8~12%辺りで推移している状況であり、それに対しての最近2回の試験の合格率が15.7%と16.6%という事を考えると、電気主任技術者の人材不足を改善しようとする方向性は確かに感じられる様に思います。

しかし、合格率を調べているうちに、平成23年度と平成24年度に関しては、5.5%と5.9%と言う不公平ぶりw

丁度、私が本格的に受験を始めたのがその頃で、「あ~やっぱり、問題が特に難しくて、取得までに年数を要したのはそのせいだわ。」と勝手に今さら納得して負け惜しみを言っているという情けない話ですw

令和 4 年度上期の合格率が8.3%と少し下がっているのも、新たな方式で試験を行う側の調整加減と、その試験に初めて臨む受験者側の不慣れ具合との結果の様にも思います。

その他には、「CBT方式」での受験者が、全体の15%程度と意外と少ない印象でした。

確かに、受験日の自由度は増すものの、テストセンターと言う筆記試験の受験会場とはまた違った環境、かつ、一般的にはまだまだ慣れいる人は少ないと思われる「CBT方式」(パソコンを使用した解答方式)で受験するというハードルは、意外と高いのかもしれません。

また、受験率も 76.2%という事で、申し込みはしたものの受験しない人も一定数居るようです。

私自身も「仕事が休めずに受験できなかった」事が1回、遠い過去に「勉強してないし受験しても1日無駄にするだけ」「試験会場に辿り着けず、勉強もしてないからもう帰ろう」などとして、受験しなかった事がそれぞれ1回ずつと、敵前逃亡した記憶が思い出されます(笑)

合格基準

合格率からも推察できますが、各科目の合格ラインは、近年ほぼ60点以上が合格とほぼ確定していると思われ、以前の様に自己採点が55点で合格発表まで何とか合格ラインが下がったりしないかと、お祈りをしていると言った状況はなくなってしまったかもしれません。

私自身としても、何度かそう状況になった覚えがありましたが、結果的にそれでギリギリ合格となってラッキーなどという事は実際にはなかった事からも、結局実力で点数を取りに行くしかないという結論になってしまいます。

まぁ問題を読んでも、まったく解ける気がしない様な問題は、ランダムで5択を選ぶことになるんで、その部分は運要素に願いを託す部分にはなりますが、そういった問題については体感ほぼ当たる事はないイメージです(笑)

ざっくり20問出題され、1問5点くらいだったと思いますが、完全ランダムで4問しか正答できない事から、何も勉強しなかったり、テキストをざっと読んだ程度の理解度で試験を受けると大体15~25点しか取れないイメージですw

実際、その位にしかならないという現実ですw

電験三種の試験については、わからないなりにそれっぽい解答を選んだとしても、まぐれで当たる確率が低い印象で、私の選択するセンスがないと言われればそれまでですが、まぁその可能性を検証しているくらいなら、さっさと勉強に時間を費やした方が早いというのが、紛れもない事実なのは間違いないかと思いますw

科目合格者

科目毎の合格者数は第3表のとおりで、理論科目が 5,588 人、電力科目が 4,685 人、機械科目が 4,673 人及び法規科目が 5,899 人の合格となりました。
なお、4科目合格者を除いた科目合格者数は 9,252 人で、科目合格率は 32.8 %でした。

引用:一般財団法人 電気技術者試験センター

科目合格者については、4科目合格者を除いた科目合格者が9252人という事で、従来試験の年1回試験時は1万人以上の科目合格者がいましたが、当然年2回試験になり各試験の受験者は減っている為、「受験者/科目合格者」の割合としては30%前後で推移している様です。

理論科目ので科目合格者が多いのが意外でしたが、やはり機械科目の科目合格者が一番少ないことからも、ネックになるのが機械科目なのは変わらないかなと言った印象です。

その機械科目に並んで、電力科目の科目合格者も少ないことから、電力科目は問題が難しくなってきているのかと思い、平成5年上期の電力問題を確認してみましたが、傾向としては前半部分は知識を問う問題が占め、後半は計算問題を伴う問題になっていくのは、従来の傾向と変わらないといった印象でした。

人それぞれ、得意不得意があるのは当然ですが、個人的には知識に関しては一度理解して頭に入れてしまえば、ある程度記憶として定着しやすいイメージがありますし、練習問題を行う場合も計算問題と違い、問題集やテキストのみで繰り返し出来ることから、始めるなら計算なしで出来る問題をピックアップして、ざっとやってみるのがハードルが低く始められておススメです。

理解が進むと、自然とやる気ブーストもかかってきたりしますからね。

そこから計算問題に本格的に取り組み始めると言ったやり方になります。

単純に計算したくないだけなのは気のせいです(*´▽`)

比較的、簡単に解ける電力の計算問題もありますが、最後まで苦手意識は抜けなかったので、結局は人それぞれなのかもしれません。

それくらい計算問題に苦手意識があっても、他の問題で確実に点数を重ねていけば十分合格ラインに届くというのは、計算が苦手な人には伝えたいことかもしれません。

合格のその後

今、必死になって電験三種を受験したり、目指している方にとっては、必要のない情報かもしれませんが、受験者など当事者じゃなくなってしまうと、試験情報に疎くなってしまったり、そもそも試験勉強で必死に得た知識も、ほとんど忘れて行ってしまうのは、電験三種に限らずと言ったところでしょうか。

まぁ、電気主任技術者などに選任などされている場合は、実務の面で必要となる知識は常に使う事になる為、更なる知識の積み重ねはあるのだと思いたいところですが、計算問題の知識などは記憶から消えつつあり、本来ならたまに思い出す意味でも、こまめに続けておくのが自身の為にはいいんだろうな。と思いつつ、まぁそんなこと中々出来ることではありません。

そう言ったこともあり、やはり上級資格を狙うなら、期間を空けずにトライしていく事が有効なのは言うまでもありません。

繰り返しになりますが、実際には中々出来ることではありませんけどね(^^;)

今回合格した方には「おめでとうございます。一旦、ご苦労様でした。」と言いたいですし、現場の後輩なんかも、自分で「無謀にも」と言いながらも、次に受験予定と言った口ぶりでしたし、頑張って貰えればと応援しています。

そして、自分自身も諦めずに更なる資格を目指していかなければならないと思いつつ・・・

ファイナンシャルプランナー3級をコツコツと勉強しているところではあります。

はい、ビルメン関係ないですね~w

まぁ、令和6年度から、いよいよ新NISAも始まる事ですしという事で( ̄▽ ̄)

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