ビルメン

ビルメンは退職しにくい?

転職しやすい世の中に変わりつつある昨今、退職手続きをする機会も必然的に多くなるかと思います。

また退職するにあたってスムーズに退職手続きが出来るかなどは、不安になる要素の一つではないかと思います。

今までいろんな形で退職していく人を見てきましたが、その時の現場の状況などを私目線でどの様に見えていたかを思い出してみました。

ここでお伝えする事で退職を検討している人に参考にして頂き、少しでも安心する手助けにして頂ければと思います。

(注)決して、ビルメンからの退職を推奨するものではありませんw

現場責任者に申し出る

一番、基本になるパターン、かつ最も多いパターンかと思います。

会社の事務所にも、責任者から連絡する事になり、設備管理課の責任者クラスの上司に対応を仰ぐというのが多いのではないでしょうか。

と言うか、一般的にビルメン会社の場合、所属は設備管理課になる事が多いんでしょうか?

その辺は、私自身は転職経験がないのでよくわかりませんが。。。

一般的には、現場係員から退職意向の申し出があった場合は、面談等を行いその理由などを聞きながら、慰留の道を模索するのかもしれませんが、私が責任者になってからはその様な引き留めなどは行ったことはありません(笑)

そりゃ仕事の出来る人材の場合は、何とか引き留めたくなる気持ちはありますが、大の大人が決めた事でしょうし、人それぞれの人生で、個々の事情も色々あるでしょうから、説得を試みたところで、徒労に終わるのがオチだと思ってしまっている節が私自身にあります。

それに加えて、説得できる様な会話術に自信がないのも、実際のところですがw

また、申し出た後の流れとしては、どうしても現場には退職意向の旨が伝わりますし、退職したらどうするつもりかなど、質問攻めになりがちかもしれません。

それくらいならマシな方で、現場が欠員になる場合も多いでしょうし、それにより他の係員の勤務がきつくなる場合などは「辞めるなよ、無責任なっ」などと心無い言葉を浴びせる人もいるかもしれません。

が、まぁ、私の周りでは、明らかなパワハラになる様な発言が出る様な事はあまりなく、どちらかと言えば、本人にはわからない程度のグチで終わっている事が多い事からも、比較的行儀は良い現場なんだと思いますw

とは言え、文句を言われて「んじゃ、やっぱり続けます。」なんて人はいないでしょうから、他の係員からしたら諦め半分と言ったところかもしれません。

設備管理の責任者に申し出る

会社の事務所に居るであろう、採用担当者に直接退職意向を伝える形もあるかと思います。

恐らく、設備管理の担当責任者が採用を担当している事が多いでしょうから、採用後ある程度短いタイミングで退職をしようとする場合は、そのパターンが多いかもしれません。

また、現場での環境が悪い場合、現場責任者のパワハラや、現場ぐるみでのイジメや無視などの扱いを受けたような場合は、その様な対応をせざる得ないと思います。

その場合、設備管理の責任者としても、理由を聞き出すことになり、その内容によっては現場にその様な事実があるのかなど、調査するような流れになるかもしれません。

私の周りで言うと、「ビルメンでそんなことないですよ~。」と言いたいところですが、完全にゼロかと言うとそうでもなく、人間なので好き嫌いは多少ありますし、剃りな合わないなどの他、少し気に食わない事があった場合などは、トラブルになったり、一方が上の立場である場合は、どうしてもパワハラの様な構図になる場合も少なくありません。

人間関係が少しこじれると、小さな現場の場合は顔を合わせる機会が多く負担になりますし、大きな現場の場合は、それはそれで色んな性格の人が集まり事になりますし、それが故に色々あると言った印象となります。

まぁ人間関係や人付き合いは、ビルメンだからという訳でもないんでしょうけど、給与面だけで言えば、決して恵まれている人の集まりではない事もあり、日頃の不満が貯まりやすい部分はあるかもしれません。

昔ほどは、朝から現場でパチンコや競馬の話ばかりしていたり、昼飯どうするーみたいなノリはありませんし、基本的にはみんなマジメに仕事をしている状況が多いかとは思います。

配属された現場に問題がある場合は、それを是正すべく動くことになりますし、その場合、退職意向でも、別現場に異動して続けないかなどの打診は可能で、実際別現場で意外と続いている場合もあるので、長く現場にいると気付かない部分も新しい人からは目に付きやすいのかもしれません。

実際、高所作業が苦手な人が配属された際に、「作業手順、安全性が十分担保されていない状況ではできません。」とはっきり言ってくれてくれた事で、会社として作業方針がより安全に行う方向に舵をきれた例もある事から、「新人が何を言ってんねん」などの対応で排除してしまえば、それまででしたが、それに対応できたのはビルメンを取り巻く環境も随分変わったと思った事例でした。

まぁ作業をする側としては、脚立使用時のヘルメット着用や、高所作業での墜落制止用器具(安全帯)の正しい使用は煩わしく、手摺を付けた脚立が重くて持ち運びが大変だったり、ちょっとした球替え作業で足場を組まないといけなかったありと、作業工程ばかり増えて、効率悪いと思ってしまったりはするところですが、法令順守は当然のことながら、ケガなどが起きた場合の損失を考えると、仕方ない部分なのは言うまでもありません。

また脚立くらいの高さの作業なら、ケガ程度で済むという考えも危険なので、気を付けないといけないかもしれませんね。

労基に駆け込む

最近、割とあるパターンかもしれませんが、実際、相談に行く人も見てきましたw

この場合、退職希望という訳ではなく、待遇改善や正当な手当を要求する場合が多いかもしれません。

あるいは、正当な手当は支払って貰う様に話を付けてから退職する事を目的に、労基のチカラを借りると言った形になるでしょうか。

また、宿直がある現場の場合は、宿直手当や、仮眠中の拘束時間が問題になる場合が多いかもしれません。

実際、当時の就業規則についても、労基の了承も受けた上で制定されているはずのモノですが、労基に確認して貰ったところ、「当時の規則に照らし合わせても、なぜ了承されたかわかりません。」みたいな対応もあったらしく、その当時にうちの会社が上手い事話をつけたのか、労基の担当者の裁量によるものだったのかは、今となっては知り様もありません。

まぁ、そう言う時代だったと言えば、それまでなのかもしれませんが・・・。

最近でこそ、雇用契約書を採用側と雇用者側できっちり交わす様になりましたが、昔はいい加減な部分がありましたし、それをいいことに会社側の都合のいい様に運用していたりする部分が少なからずあったのかもしれません。

それに加えて、当時は、労働基準法などの内容を知るのも容易ではありませんし、今ほどネットでググればと言う時代でもなかったのもあるのかもしれません。

先に話した、実際に労基に駆け込んだ人の話で言うと、全てを具体的にはお伝え出来ませんが、結果的には異議を唱えた係員側の言い分が認められる事になりました。

その上で、就業規則は労基の承認も受けた形で見直されて運用されています。

それほど内容は変わっていませんが、実際に宿直手当については少し増えた事実もあります。

で、最終的にその係員のいまはというと、もう会社にはいませんw

そう言うと、会社が退職に追い込んだみたいに聞こえますが、気のせいですw

流石に報復的な人事異動などは違法なのでできませんし、規定の範囲内で現場異動などを経て、最終的には退職されて行ったという話です。

これ以上の具体的な内容や状況については、個人の話ですし控えさせていただきますw

近くでその状況を見ていた立場での感想で言うと、「人生、生きにくそうだな」と感じたのを覚えています。

そういう意味では、私自身は「事なかれ主義」なのかと思ったりしますが、その方がどちらかと言うとビルメンっぽいと思うのは気のせいでしょうかw

退職代行を利用する

最近は、多いと話に聞きます。

「もう一日たりとも、この会社で働くのは嫌だっ!」などと、思い立ったら、一番いい方法かもしれません。

実際、退職代行を使って辞めていく人は、一度も顔も出さないことが多い様ですね。

どうしても精神的に耐えられないと思うなら、それもありかと思いますし、逆に普通に2週間くらい勤務して普通にやめればいいのにとも思ったりもします。

半年以上、勤務していた人なら有給も使えば、ほぼ出勤しなくていい様な気もします。

確かに、退職届を受理して貰えない。面談を設定されて猛烈な説得を受ける。退職するやつに有給なんて使わせない。などと言った会社もまだまだある様なので、一概には言えないかもしれませんが、そんなリスクも排除する為の、退職代行なのかもしれません。

確かに、宿直勤務がある現場などでは特に、急に出勤しないとなった場合、他の係員への負担は大きなものになりますし、それにより残りの勤務を出勤しても反感を買う事は容易に想像がつくのはあるかもしれません。

私も、現場責任者をしてはいますが、退職なんて全く考えてないという訳でもなく、退職を申し出た場合どうなるかなどは、想像してみたことはありますが、確かにエネルギーは使うだろうなと思う部分はあります。

また、責任者をしてはいますが、基本的には人付き合いはあまりない方なので、あくまで想像上の話ですが、残った係員の事を考えると悪いな、などと言う感じもあまりありませんw

そんな感じで辞める時は、「知らんがな(´・ω・`)」精神で、辞めていくかとは思いますが、まぁ今のところその予定はありませんw

ですので、流石に現場責任者が退職代行を使って辞めていく事は、現時点ではないかと思いますw

あとがき

需要があるから退職代行のサービスも成立する訳ですが、時代の流れで終身雇用が終わりを迎え、積極的に転職やキャリアップが叫ばれ人材が動く世の中になったこのご時世に、ビルメン界隈はどうあるべきなのかと考えてしまいます。

働き方として、65歳の定年を迎えた方は、パート社員と言った形で勤務されている方も多いかと思いますが、ほとんど週5勤務と普通の社員と同じ働き方をされているかと思います。

本人がその様に希望されている場合は、良いかと思いますが、体力も落ちたんでもう少しゆっくり出来ればより良いとの意見や、年金との収入の都合で勤務日数を減らしたいなどと言う希望はあるかと思います。

まぁ私の周りでは、定年を過ぎて勤務している人の方が、趣味でゴルフをされていたりで、全然元気だったりするのが、現実だったりしますがw

現役世代の人でも、もっと自由な勤務の形として、週3や週4の時短勤務などを希望する声も多いと聞きますし、そういう勤務形態を模索していく事も必要ではないかと考えたりもします。

当然、会社の管理コストが相応にかかる事は、考慮が必要かとは思いますが、人材不足を嘆きながら募集コストばかりかけているだけでは、いくら待っていても解決は望めない様にも思います。

また仕事を選ぶ上でも、一度の人生なんで、自分の希望する様に自由に生きたいと考えている人が増えた様にも思います。

それを否定する事はできませんし、自分自身で決めていけば良いのでしょうけど、ビルメンに勤めながらでも、その目指す人生を生きられないかと言う可能性を、一度検討してみてもらえないかと提案をしつつ、最後にさせて頂きますゞ(´▽`*)

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