ビルメン

ビルメンをしながら、資格取得を目指す難しさ

タイトルについては、「フルタイムで仕事をしながら、資格取得を目指す難しさ」と言い換えてもいいかもしれません。

採用予定者の方と話していた時に、現場に配属された後に、どれくらいの資格取得の支援を受けられるか?と言う質問を受けた事があります。

資格は誰のモノ?の内容にも重なりますが、仕事は仕事、仕事で必要になるとは言え、本人の資格取得は本人のモノで、本来業務中に試験勉強をして取得するものではありません。

改めて、ビルメンにおける資格を目指す目的や、その意味について考えてみました。

ビルメン就職前に取得しておくのがベター

基本的には、資格は取得しといて損はない。と考えている私から言わせれば、学生の間に取れる資格は取得しておいてもいいくらいと考えています。

かと言って、工業高卒の私が学生当時に、そんな考えを持っている訳もなく、高校卒業時点で取得していた資格と言えば、「危険物取扱者乙種」と、授業の一環で取得した「ガス溶接技能講習終了証」の2つほどで、超初級レベルとほぼ講習終了証と言った程度の資格を取得したのみでした。

工業高校在学当時に、「危険物取扱者乙4」の資格も受験する機会がありましたが、のほほんと暮らしていた中、必死に試験勉強をして資格取得を目指すと言うモチベーションなど持ち合わせていなかった為、もちろん合格することなどありませんでした。

因みに、今ものほほんと暮らしているのは、全然変わりませんがw(*´▽`)

しかし、今となっては、収入に直結しない様な資格であっても、自分の知識としては蓄積される為、決して無駄とは考えていません。

資格マニアと少し否定的な言葉で表現されることもありますが、今まで色々な資格取得を目指してきた経験は、必ず自分自身のチカラとなり、自己資本に寄与していると、自信を持って考えられる様になったという事は、お伝えしておきたい部分だったりします。

また逆に、資格さえ取得しておけば、仕事を適当にしていても稼げるなんて事はなく、マジメに仕事をこなすのが大前提だったりするのは、合わせて付け加えておきましょうw

資格を取得する意味(復習)

私の場合は、資格取得に取り組むきっかけとしては、今も在籍しているビルメン会社に就職してから、「給料が安い」「給料が上がらない」などと話す先輩の姿を見ていた事も一因にあります。

このまま、今の仕事を頑張っていても、将来も大した給料は期待できないのかな。と不安を煽られていた事により危機感を感じ、それをモチベーションに変えていた様に思います。

また、ビルメンと言う仕事自体が、資格を要求される状況が多い事も、その一因になったのかもしれません。

それに関しては、ビルメン業にもある種の感謝をしており、初級レベルから段階的に資格取得を要求されると言う状況の中、順番に少しずつ頑張っていけば、資格取得と言う成果が付いてくる状況に身を置くことになります。

その結果、諦めずに続けて行けば、平均的と思われる私の学力程度でも、電験3種を取得するまでの結果が付いてきたとも言えるでしょう。

まぁ、実際には、ビル管を取得した後は、全く資格取得に取り組んでいなかった時期もあったりで、自分次第ながら一筋縄ではいかないのが現実だったりもします。

公的職業訓練等の制度を利用する

厚生労働省ホームページ』-「ハロートレーニング」より引用

いや、ロゴがかわいいw

『急がば学べ』のキャッチフレーズも悪くないw

厚生労働省のハロートレーニング(公共職業訓練、求職者支援訓練)のキャッチフレーズとロゴマークになります。

訳があって(別に無くてもいいですがw)、現在無職で、求職中などの方は、当然ご存じかと思いますが、職業訓練制度を使い、雇用保険の失業手当を受給しながら、資格取得を目指すのもひとつの選択肢だと思います。

職業訓練校などの内容は、入校経験がないのでわかりませんが、「ビルメンテナンスコース」であれば、ビルメン系資格の基礎は押さえられ、完全無資格よりは有利に就職活動を行えるのではないでしょうか。

その他にも、「電気工事系のコース」からビルメンに就職する方が多いと話には聞いたりしますし、「第二種電気工事士」を取得しておけば、取りあえず就職先の現場で、話くらいにはついていけるかもしれません。

ここは実際にそうで、「第二種電気工事士」は必要な資格には違いありませんが、ビルメンで毎日電気工事をする事はありませんw

また、ビルメンをしながら、資格取得を目指す身としては、社会人でフルタイムで働いている中、学ぶ時間を捻出しようとすると、やはり時間が足りないと感じてしまいますし、休日は疲れたカラダを癒したくなりますし、ある程度まとまった時間を資格取得の時間に充てられるのは、チャンス以外の何ものでもないかと思います。

以前であれば、職業訓練中も就職活動を行い、できれば早く再就職先を確保したいと言った傾向があったとも聞きますが、昨今の人手不足の状況であれば、ある程度資格取得を済ませてから、満を持して就職活動にチカラを入れるのも良いのではないでしょうか。

転職前に、資格取得をしておく

今の会社がイヤで、転職を考えている方の中に、次の仕事の選択肢の中にビルメンが入っているのであれば、在職中にビルメン系の資格取得を検討するのも一案だと思います。

さすがに、全くの異業種の業務中に、ビルメン資格のテキストを開ける事は難しいかと思いますが、休憩時間などであれば、周りに見つかったとしても、「まぁ、趣味でちょっと取得しようかと」と言い訳も立つのではないでしょうか。

異業種からのビルメンへの転職であれば、ビルメン系の資格を学ぶという事は、ビルメンの仕事を知ると言う意味でも有効かと思います。

その内容に全く興味が持てないなどの新たな気付きがあれば、転職してから業務内容に興味がなさすぎて頭に入ってこない。などという状況も、もしかしたら避けられるかもしれません。

まぁ、転職先の関連資格の取得を考えられるくらいの余裕がある現状であれば、そもそも転職を検討したりする事もないのかもしれません。

多くの人が多忙の中、それから逃れる様に、転職を検討したりされているかもしれませんし、自分の置かれた環境の中で出来る範囲で、できる事を行う。といった話にはなってしまうのかもしれません。

ビルメンをしながらの資格取得

公的職業訓練等の制度を利用して、職業訓練を受けていると、失業保険の支給を受けながら、資格取得を目指せる為、ビルメン会社に就職後も、同等程度の資格取得支援を受けられるはずだと考える方が一定数おられる様です。

業務で必要となる資格であれば、当然の認識と言えばそれまでですが、終身雇用の崩壊が叫ばれる昨今、手厚い新人教育を行ったところで、自由に転職されてしまえば、その教育コストは無駄となる。などといった状況になり、どちらが悪いという事でもありませんが、そんな状況なのが現実かと思います。

まぁ、私の所属する会社では、コスト削減、資格は自己資本として個人が取得するべき。との認識の中、随分前から資格取得支援は廃止されていた様に思います。

それらのコスト削減を行い、利益が出た場合に、社員の給与に反映されればいいんでしょうけど、結局、人件費のコスト増となってしまう選択肢は、普通の経営者は選びませんよね。と言ったところでもあります。

話は戻り、実際には、ビルメン業務で必要とされる資格についても、業務の間の待機時間や監視室業務中であれば、多少の時間は確保できる場合が多いかと思います。

勤務で疲れている中、更に頭の使い問題を解いたり、内容を理解し、覚えたりするのは、ストレス以外の何ものでもありませんが、それは乗り越えていかないといけない壁だったりもします。

それでも、そこそこ勉強して手応えのあった試験だったのに落ちてしまった。などと言った話も耳にしますし、仕事をしながら、プライベートも充実させながらとなると、時間がいくらあっても足りないと言わざるを得ないのかもしれません。

その場合は、諦めずにリトライ、再受験するしかありません。

頑張ってください。諦めるのは無しです(笑)( ̄▽ ̄)

ビルメンの営業力と売上

蛇足になりますが、少し会社の利益がどうのと言った話が出たので、少し現場責任者目線で考えることもあったりします。

当然、ビルメンでも会社に勤めている以上、会社の利益になる様に、売り上げを増やせと言った話が出る事があります。

ビルメンの現場に責任者として配属されている状況の中で、通常業務を普段通りに不備なく行うのは当然として、より良い顧客満足度でオーナーの信頼を高めていくのが基本になると思います。

修繕が必要となった場合に、それが売上になる場合はあるかと思いますが、もっと積極的に売上を上げていくような動きは、なかなか難しいと感じています。

そもそも営業担当者が考えるべき部分ではありますが、より現場の事を知っている現場責任者ならではの視点があるはずですが、ビルメンを30年続けてもそういう視点や、それに必要な営業力は全く伸びないスキルだと感じたりしています。

まぁ得手不得手がありますし、そもそも会社もビルメンにそこまで求めていない気もしますが、給与を増やす為にどうすればいいかと考える中で、ふと感じた部分だったりもします。

その打開策と言うか、そもそも論、自現場の営業担当者や、経営陣とのコミュニケーションを深めるのが、先かもしれませんね。

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