ビルメン

ビルメンと人事異動

4月と言えば、新年度が始まり、入社・入学など新しい生活がスタートする季節でもあります。

社会人として働かれている方も、人事異動があったりして、仕事をする環境が変わり、良くも悪くも変化が起こる時期かと思います。

当然、ビルメンにおいても、人事異動と言える現場異動はありますが、時期としては4月に合わせてなどと言った場合は、少ない様に思います。

ビルメンの現場に配属している目線から見て、その周りで起こる、人事異動やその影響について、いま一度考えてみました。

ビルメンの新入社員

いまどき、ビルメン会社に新卒の新入社員が入ってくる、と言った状況は相当珍しいのではないでしょうか。

私の所属している会社でも、新卒自体を募集しているのかもよくわかりませんが、ここ10年は入社してきた形跡は全くありません。

全国的に見れば、採用している地域もあるのかもしれませんが、私の身近な地域については、その様な状況となっています。

まぁ、そもそも会社の新卒採用のモチベーション自体もムラがある印象で、私自身が採用された30年前は2年に渡り、新卒採用をしていた様子でした。

しかし、その後の採用は期間が随分開いて、15年後辺りに思い出したように新卒採用をしていた様に記憶しています。

それから30年経過し、10人以上居た新卒採用の社員は、残り2人となっているのが現状です。

いや、意外と頑張っているんじゃないか(笑)

まぁ、その中に事務職などの女性も含んでいるので、男女平等といいながら、何だかんだ女性は結婚などを機に退職される方が多い為、致し方ない部分でもあります。

それ以上に、ビルメンとして採用された私の同期の2人は、1年を待たずに退職していったのが現状でした。

実際のところ、「ビルメン会社の業務内容がどんなところかもわからず入社したんだろうな。」と言った印象の口ぶりでしたから、当然と言えば当然です。(^^;)

まぁビルメン会社の採用情報で会社の社員数などを見ると、女性比率が多い事から勘違いして入社してくる人も一定数いると言うのは、当時の採用担当の上司の言葉だったりしますw

客室清掃などの、パートのお姉さま方が多いんですよね、実際ww

ビルメンと人事異動

基本的には、ビルメンとして現場に配属して業務を行っている場合、現場異動は会社都合によってあるのは普通かと思います。

ビルメンの場合は、人材の今後の成長を見越して経験を積ませる、と言った前向きな理由で現場異動を行うほどの余裕がないのが現状で、こっちの現場で一人退職者が出たから、そっちの現場から異動が必要になるなどの欠員要因によるものが多いかもしれません。

その他に、資格の選任などの都合で、資格者の常駐が必要な場合は、現場配置の調整などは必要となるかもしれません。

逆にそれ以外の、人事異動というか、配置換えと言えるような、ビルメン(設備管理)から、警備業務に何の理由もなく異動になる様なことは通常無いかと思います。

稀に、本人がビルメンの業務が自分に合わないと申し出て、事務職や警備職、清掃業務に配置換えを希望したりする事はあるかもしれません。

逆に、現場責任者の評価として、どうしてもビルメンに向かない人材と見限られた場合にも、職種を超えた異動の打診を行ったりする様な状況は、時々見かける光景です。

この際、ビルメンで使えない人材を、現業や警備に回す事への批判の声を聞いたりもしますが、実際に清掃や警備などに比べて、ビルメン(設備管理)の事故事案などにおいて、労災や賠償責任保険の支払い保険金額が高額になる傾向があることからも、リスクを下げる意味でもやむを得ない部分があるのかと思います。

まぁ、いまどきは、本人としても、そこまで言われて、そのまま職種変更してまで会社にしがみつく意味もなかったりするのも実際で、転職して他の会社で心機一転、頑張った方がいいかもしれませんw

当然、そうなるに至った原因は、本人としてもよく考えた方がいいかもしれませんがw

まぁ、それも他の係員との相性もあったりしますし、実際現場に問題がある場合も無きにしも非ずで、一概には言えないかもしれませんね。

ビルメンと契約先の人事異動

ビルメン現場の人事異動が、4月の時期に集中すると言った状況は、少ないかと思いますが、契約先のオーナー様の企業や組織では、4月のタイミングで人事異動や配置転換が行われることが多いのではないでしょうか。

それに伴い、施設管理や設備管理の担当者が変わった場合などは、ビルメンの業務の方針に影響があったり、是正を求められる場合もあるかもしれません。

それらについては、契約内容な会社の方針によって、適切に対応する他ありませんが、業務環境の変化や、仕事のやり方に多少なりとも変化を求められたりする事については、変化を好まないビルメンにとっては、多少のストレスを感じることもあるかもしれません。

まぁ今の時代、変化を好まないなどとは言ってられないでしょうし、変化を好まないビルメンが多数派と考える、私の頭も相当固く時代遅れと言えるかもしれません。

その時々に応じた柔軟な思考を持つことや、長く仕事をしていると落ち入りがちな、自分が正しいに決まっているなど、過度な思い込みにも気を付けるなどと言った部分にも、十分に気を付けなければいけないのかも知れません。

ビルメンと定年退職

国家公務員や地方公務員においては、令和4年(2022年)までは、60歳が定年となっていましたが、令和5年(2023年)より段階的に定年が引き上げられている様です。

具体的には、令和5年(2023年)から、2年毎に1歳ずつ定年を引き上げていき、最終的に令和13年(2031年)からは、定年が65歳となるそうです。

その目的は、人材確保の意味と、健康寿命の向上といった様な、比較的前向きな理由の他に、公的年金の受給開始年齢の引上げという、働かなければ無収入の期間が発生してしまうと言う、決して喜べない理由によるものです。

一方、一般企業の定年については、会社ごとの規定によるかと思いますが、一般的には65歳に定年となっていると思いますし、私の会社でもその様に規定されています。

何もなければ通常通りに勤務を続け、定年を迎えるといったところですが、誰しもが健康を維持して定年を迎えられる訳でもありません。

年齢を重ねると少なからず、カラダは重くなってくるでしょうし、ビルメンはラクだと言われがちですが、私の所属している現場では、それなりに体力も必要とされる為、どうしても比較的若い世代に重労働を強いる事にはなってしまいます。

まぁガテン系の仕事の様な重労働が必要な場合は、そうそうありませんが、それでも足腰が弱ってきた60代を迎えようかという年配の係員は、軽微な仕事を担当する事になり、比較的若い40,50代のビルメン現役世代(笑)(そんなに若くないw)がそれなりの負担を強いられることになります。

そんな状況もあり場合によっては、不公平だなどと言った不満の声が出る場合もありますが、そこは役割分担で身体が動かない代わりに、知識や経験を活かして次の世代にそれらを引き継いでいくなど、それぞれの役割を担う事でカバーしあっていきたいところです。

また実際の現場では、65歳の定年を過ぎた方でも、再雇用で現場で働かれている方も多く、定年後も働く気持ちのある方などは、全然元気に働かれている姿を見かけます。

さすがに宿直勤務などはされずに、日勤の場合が多いかとは思いますが、その仕事ぶりなどは、日々学ばさせて頂くことが多くあります。

昨今は、いかにして仕事から早く解放されるかといった方向に、目標を掲げる人が多い様に感じますが、今の仕事で少しでも楽しいと感じれる部分があり、少しでもやり甲斐を感じられ、少しでも心地いいと感じられる環境であれば、あともう少し働くという選択肢があっても良いのかと思います。

また、現場として、会社としても、そう思って貰えるような職場環境を整えていく事が出来れば、より良いビルメンの労働環境を実現できるのではないでしょうか。

まぁ、具体的な提案は、全くありませんがw

それでも、実際に私の周りで働いている人達は、何だかんだマジメに働かれていますからね~。( ̄▽ ̄)

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