現場で勤務をしていると、新規採用者や現場の異動などで、現場に新規配属者が新たに配属され、現場の業務などについて研修をしていくことも多々あるかと思います。
新たにビルメン現場に配属されてくる人は、良くも悪くもちょっと変わった人や、クセのある方が多い様に感じるのも、実際のところでもあります。
その上で、教える側からの一方的な意見ではありますが、こういった人は教えやすいなと思えたり、教えがいがあって覚えも早い人の傾向を分析する事で、ビルメンを目指す人の心構えや、逆に教える側としても注意すべき点などの気付きがあればと思い、考えてみることにしました。
メモを取らない
最近は、ビルメンの業務中でもスマホなどで記録として写真を撮る事も、そこまで厳しく規制されることもなくなってきていますし、メモを取らず写真で記録して覚えていく人も多くなりました。
プライバシーやセキュリティーに十分注意しながらであれば、確かに人伝の説明よりよっぽど間違いない部分もあるかと思いますが、やはり説明している側からすると必ずメモを取れという訳でもありませんが、メモも取らずに聞き流している様な態度であれば、真剣に聞いていないのか?やる気がないのか?と言った印象を受けてしまうのは、避けられない部分があると思いますし、ビルメンに限らず話を聞いているかわからないと言う話に、メモも取らない話は合わせてよく出てくるかと思います。
ま、かと言って、だったらメモを取ったフリをしておけばいいのかというは、また違う話で、メモを取ってる風だったので、真剣に聞いているなと教える側が、教えている側がメモをちらっと見たところ、説明のメモを取っていたんじゃなくて、メモ用紙にイラストを描いており、普通なら怒ってしまいそうな状況ですが、その時はイラストが上手だったもので、思わず褒めてしまったなどと言った話もあり、笑い話で聴いている分には色んな人がいるなと思える程度ですが、実際自分が教える時にそれをされると完全に教える気失せるなーと思った記憶がありますw
説明に対して返事をしない
大人しい性格の人材が多いビルメンにありがちな、説明をしても全く反応してくれないタイプの人も割と多かったりします。
私自身も、基本的には話下手なタイプで、普段の話声も小さかったりする為、気を張っていない状況で話を聞いていると、返事が疎かになったりするのも、わからない訳ではないのですが、そもそも返事をしてくれないと、話している内容が聞こえて、ある程度理解出来ているのかも判断がつかないと言った状況となってしまいます。
そもそも社会人として、と言った部分ではありますが、実際ニートの様な生活をしてて、仕事の復帰でビルメン業界に入ってくる人も多かったりもしますし、会話能力が低下している場合も多い気がします。
そんな私も、ぼっちなプライベートではほとんど人と会話しない為、連休明けなどは蚊の鳴く様な声しかでなかったりしてたりするみたいです(笑)
まぁ、理由はともあれ、コミュニケーションを円滑に取っていかないと、当然業務に支障も出てくるので、そこは切り替えて仕事モードで頑張って欲しいところで、お互いストレスなく、業務に取り組む姿勢は必要ではないかと感じる部分ではあります。
同じ事を何度も聞く
メモを取らないの部分にも関係しますが、次の様なパターンがよく見られます。
「頭で覚えたつもりになってメモを取らない。」
↓
「案の定、数日経つと忘れているから、また聞く。」
↓
「2回、3回と繰り返し聞いて、メモを取らないから覚えられない。と注意される。」
↓
「マニュアルがないからだと、他責にする。」
↓
「周りが教える気を失う。」
と言うのが、最悪なパターンです(笑)
確かに、私自身も若い頃は、メモを取る習慣はあまりなかった為、同様の状況で注意を受けた事もありましたが、若さゆえに一度自分が手を動かして経験した作業などは、割と覚えている自信もあった為、迷惑を掛けながらでも経験を積み重ねてきた様に思いますし、その辺は先輩方の広い心にも支えられてきた様に感じます。
今の時代となっては、新卒でビルメンに就職するなどと言ったパターンも、中々ない状況かと思いますし、中途採用でビルメン現場に配属されてくる人などは、それなりに年齢も重ねており、他業種の経験とは言え人生は積み重ねているものの、記憶力はやはり低下している場合が多く、メモを取るのは最低限した方がいいでしょうし、メモを取っていてもどこに書いたかを覚えていないなどの状況にもなりがちで、メモをした上で待機時間などを利用して整理するくらいの姿勢は見せて欲しいと思ったりするものです。
まぁ何度教えても覚えないと言う問題に対しては、教える側の感情的には怒りたくもなってしまう部分ですが、基本的には繰り返し教える以外に方法はないし、会社としても覚えが悪いし使えないと簡単に解雇する事も出来ない事から、覚えるまで繰り返し指導をして欲しいと、言った方針とするしか選択肢がなかったりもします。
全ての業務に関してマニュアルを要求する
基本的な日々の通常業務に関しては、ある程度のマニュアルが必要かとは思いますし、それが準備できていない現場の責任者は仕事ができないなどと、言われそうな昨今ですが、意外とビルメン業務に関しては、マニュアル化が難しいと感じています。
日々の業務のチェックリストなどを作成し、確認しながら業務を行う事で人による忘れなどのミスは防げるかと思いますが、単純な照明のオンオフなどはスケジュール設定などで行えば良い部分ですが、実際の運用として、人による部分はまだまだ残っており、勤務者頼りな部分の割合を減らしていくのも課題だと思うのが現場の空気感ではあります。
そして、日々更新されていく業務のマニュアルを完備するのも、中々厄介な事だと思いますし、実際詳細な業務マニュアルが作成できているビルメン現場がどれほどあるのかと疑問に思ったりもしています。
まぁ責任者会議では、一応ある程度のマニュアルを作成して、新人教育を行っていると言う建前にはなっていますが、まだまだ余地は残っているなと感じている部分ではありますw
「誰でもわかる、写真解説付き、ビルメン現場マニュアル」くらいの備え付けが必要かと感じるくらいですが、ミスを無くしていくなら、実際に必要となってくるのかもしれません。
ビルメンに興味がない
まぁやるべき業務を普通にこなしてくれていれば、特に問題はありませんが、昔も今も一部にみられる、ビルメン業務にそもそも関心がない人が一定数居たりしますw
新規配属者かどうかも、ここに関しては関係ないかもしれませんが、仕事なのでまぁ一応働くけど、別にビルメンには興味ありません。感が出ているひとがw
いや、別に「ビルメン愛が足りんっ!」などと言う気は全くありませんが、設備の仕組みなどを少し学ぶと、多少なりとも更に興味が湧いたりして、この部分をもう少し知りたいと思ったり、資格を取ってみようと思ったりするものかと思うのですが、割と興味ない人が多いと感じるのは、やむを得ないところでしょうか。
資格手当目的だとしても、全然いいと思うので、もっとビルメンに興味を持って欲しいと感じる今日この頃です。
まぁ、ここで、とやかく言ってても変るもんでもありませんし、改善案の模索でなく、ただのグチっぽくなってきているので、この辺で辞めておこうかと思いますw
素直さと謙虚さ
上司や先輩の機嫌を取って、人に気に入られるのが仕事をする上で重要という訳ではありませんが、現実問題として素直さや謙虚さはどの年代においても大事だと考えます。
若い頃には当然、先輩などに教わる状況も多くなり、その度に素直に説明を聞けない様な人は、やっぱり教える側もやりにくいなと感じてしまったりしますし、結果的に当人が損をしてしまう流れとなってしまうかと思います。
また、年を取ると説教臭くなってしまったり、正論であっても今までと違うやり方を受け入れられなかったりで、結局「老害」などと陰口を叩かれたりしますし、人間関係のトラブルの原因になったりするのも、良くある話です。
反論が必要な場合も、中にはあるかもしれませんが、お互いが感情的にならず、敬意をもって冷静に話し合い、問題を解決できればより良い人間関係を築くことができると思いますし、そうした環境でいい仕事を行っていくのが、精神衛生上も望ましい形であることは間違いないのかと思います。
他人は変えられず、自分のコントロールできる範囲でどう生きるかを考えると言う考え方もありますし、まずは自分自身が素直さと謙虚さを心掛けて、仕事に向き合うことが最初の一歩として日々を過ごしていきたいものです。