個人的には、現時点で未取得のビルメン資格取得を目指していない事もあり、最近のビルメン資格を取り巻く状況に詳しい訳ではありませんが、ビルメンに携わる者として、現場の状況も考慮した上で、約3年前に投稿した「資格取得のおススメ取得順」の内容について、改めて見直してみる事にしました。

因みに、以前の記事の内容を確認してみましたが、今でも大きく変更が必要な点は無いんじゃないかと感じており、結論は大きく変わらないと思いますので、その点はご了承下さい。

初級編

初級の資格としては、「ビルメン4点セット」と言われる、危険物取扱者(乙種4類)、電気工事士(第2種)、冷凍機械責任者(第3種)、ボイラー技士(2級)から始めるのが、順当になります。

当然、「ビルメンに関係する基礎知識を習得する。」と言う意味合いがあるのは勿論ですが、どちらかと言うと「テキストで資格の勉強をする事に慣れる。」と言った目的が大きいと個人的には思っています。

それでは前置きはさて置き、ビルメン初級資格のおススメ資格取得順は、下記の通りとなります。

 【ビルメン初級資格 おススメ取得順】

危険物取扱者(乙種4類
   試験難易度も低く、かつ試験開催頻度も高い

電気工事士(第2種) 
   電気系の基礎、実技試験があるのでやや難易度が上がるが、必要な資格

ボイラー技士(2級)
   免状交付に講習受講等が必須、やや難易度が高い、資格の需要は減少傾向

消防設備士(乙種)
   免許を取得すると定期的な受講が義務となるが、知っておきたい知識

冷凍機械責任者(第3種)
   個人的に試験難易度が高いと感じ、初級じゃないと思っているw

 

いや、今見返すと「ビルメン4点セット」になってないやんw

初級資格のカテゴリーで、難易度的に、消防設備(乙種)を挟むといいですよ。って事かな?w

取得するタイミングと順番については、資格試験の受験日が決まっている以上、それに合わせて必要に応じて前倒しなども考えながら、計画を立てるしかないかとは思います。

贅沢を言えば、電工2種なども年間2回試験が実施される様になって、受験の予定も立てやすくなっている事から、1~2年の間にとっとと初級資格などは取得してしまうくらいの勢いで、取得を目指して欲しいところです。

その方が合格した自信でモチベーションを次の資格に向けやすい好循環が生まれる為、中だるみしにくい様に思います。・・・が、まぁ理想を言えばって話ですねw

以前の記事では、ビルメン在籍5年になるまでに、初級資格は取得を目指す。と言っている様ですので、どちらを参考にするかはご本人のモチベ次第と言ったところでしょうか。

人それぞれ、得意不得意、好き嫌いがあるでしょうし、自分の得意を伸ばして、自信を付けながら、更に上の資格を目指していくのがいいかと思います。

また、消防設備士(乙種)については、電気工事士免状を取得済みであれば、一部問題が免除でき、試験難易度も比較的低く取得自体の難易度は高くない資格となりますが、免状を取得すると、消防法改正や、新しい消防設備の取り扱いに対応できる様に知識を補う目的で、おおよそ2年後、それ以降は5年毎の受講が義務とされており、維持費がかかる資格となっています。

ただ、ビルメンと勤務する場合、どのビルや施設にも消防設備は設置されており、消防設備の点検自体は、外部業者に依頼される場合が多いかと思いますが、緊急時の対応を要求される場面も多々ある様に思いますので、維持コストを考慮しても取得しておいて損をする様な知識ではないかと思います。

と言うことで、以上が初級編となります。

中級編

「ビルメン4点セット」を中心に基本を押さえたところで、次はより上位の資格となる、電気工事士(第1種)、ボイラー技士(1級)、冷凍機械責任者(第2種)、消防設備士(甲種)といった資格が目標となるかと思います。

まぁ、このあたりの中級資格となると、下位資格所持が受験の条件となっていたり、合格後の免状申請に会社印が押された実務経験証明書が必要となったりで、ビルメン会社などで業務経験を十分に積んでいることが、必須となってくるかと思います。

所属現場や会社がどの資格を必要としているかによっても優先順位は変わってくるかと思いますが、直近でボイラー2級を取得したので、そのまま基本的な内容を忘れない内に、ボイラー1級も目指そう。など、それぞれ個々の状況に応じて、ご自分で決めて頂くのが良いかと思います。

それでは、ビルメン中級資格のおススメ取得順は、下記の通りとなります。

【ビルメン中級資格 おススメ取得順】

電気工事士(第1種)
   難易度は中程度、合格後免状申請に電工2種取得後の実務経験が3年必要

ボイラー技士(1級)
   難易度は中程度、一定の受験資格と免状申請にも実務経験が必要

消防設備士(甲種)
   試験難易度は低め、乙種を取得済みの人は、知識向上で取得するのもあり

冷凍機械責任者(第2種)
   難易度は中以上、受験資格も免状申請にも条件はない。

   ただ名義を使うこともあまりない。なお知識は大いに役立ちます

 

その他に、危険物取扱者(甲種)あたりも、主にビルやホテルの管理を行っている私の所属している会社の場合は、ほぼ必要とされる事はないかと思いますが、製造プラントや工場関係の現場や会社に就かれている場合は必要となるかもしれません。

因みに、冷凍機械責任者(第2種)を中級に入れていますが、私個人としてはビル管を取得後に、電験三種の勉強を始める前のウォーミングアップ的な意味合いで受験したと記憶しています。

ただ、この冷凍機械責任者(第2,3種)は、周りできく話では、近年は冷凍機械責任者の選任が必要でコストのかかる空調用の冷凍機は需要が減っていると聞いていました。

ですが、化学工場や食品工場の他、ショッピングセンターなどある程度の規模の冷凍・冷蔵設備となると、冷凍機械責任者の選任が必要で一定の需要があり、責任者として選任が必要な現場であれば目指すべき資格だと言えると思います。

ただ、ここまでくると、これまでの自身の受験経験を元に得意不得意を判断し、順番は自分で考えて決めてください。的な話にはなってしまいます。

ビルメン4点セットを取得している時点で、それぞれの資格がどういうものかもご存じでしょうし、また中級資格を受験しようとする場合、実際にビルメンの実務経験も積んできている方でしょうし、自分で十分判断頂ければ問題ないかと思います。

上級編

中級編でも触れていますが、ここまで来たら、もう好きな様にして下さい。と言いたいところですが、個人的な体感では、やはりビル管がこの中ではまだ、試験難易度は上の下くらいでマシな感じがします。ですので、手始めに他に比べると難易度の低いビル管をお勧めしたいところです。

ただ、ビル管の資格の現状としては、私の所属する会社でもビル管の資格所有者が増え、選任される枠も溢れつつあるなーと思っていたところに、『建築物環境衛生管理技術者の選任について(規則第5条関係)改正(令和4年4月1日施行)』があり、業務の遂行に支障がない範囲で複数の建築物を兼任できる様に規定が変更となった様で、更に免状の需要が減るのかなとは感じておりました。

とは言え、通称「ビル管」と言うくらいですから、正に「ビルメンの業務そのもの」と言える内容と資格ですから、これを外してビルメンは語れない。と言った部分も大いにあります。

そんなビルメンの為の、ビルメン上級資格のおススメ取得順は、以下の通りになります。

 

【ビルメン上級資格 おススメ取得順】

建築物環境衛生管理技術者(ビル管)
   難易度は上の下、ビルメンを続けるならコレ

電気主任技術者(第3種)
   1000時間勉強できるなら、コレ一択w

エネルギー管理士(電気・熱)
   電験2.5種と呼ばれることもあるそう、熱分野の難易度が少し低い

ボイラー技士(特級)
   実務経験が揃うなら、趣味でどうぞw 大規模工場、プラントなどでは必要か?

マンション管理士(または、管理業務主任者)
   マンション現場に従事なら必要か? 参考勉強時間は500時間だそう

私は、3年前の状況から変わらず、エネ管とボイラー特級とマンション管理士は所持しておりませんので、それらの難易度はわかりかねます。

ビルメン界隈で電験三種を取得すると、電気管理技術者を目指して、電気保安業界へ転職される方が多い印象ですね。ただ、現場で電気主任技術者に選任されていた場合でも、思う様に手続きが進まなかったり、実務従事経験の要件に該当しない為に、電気保安法人で経験を積んだり、他のビルメン会社に転職して、改めて実務経験を重ねているといった話もよく聞くので、事前の情報収集も重要なのかもしれません。

また、私の周りでは資格認定で電験三種を取得している人も多く、現場で電気設備の保安管理業務で実務経験を積みながら、仕事終わりで認定校に2年通い、その後申請、面談を通過して資格を取得する。という私個人としては、とても真似できないと思う方法で、数名が取得していました。

「仕事終わりに授業を受けるのを2年も続けるなんて無理やん、試験でいけるやろ~。」などと言っていた私は、結局、認定取得組に先を越され、そこから数年を経て、電験3種合格に結局10年という年月を費やす結果となった訳ですが・・・。

その辺りについては、「責任者をしている現場で、電気主任技術者の選任の必要に迫られている。」などの状況の後押しにもよるところもあったりするかとは思いますが、実際にどちらの道を選んでも、相応の努力なしには合格できない資格だとは感じています。

難易度不問編

ビルメンに就職してくる人の中にも、勉強が得意だったり、高学歴と言われる大学などを卒業された方が配属されてくる事もあります。

そう言った方は、往々にして上級資格を在籍1~2年で取得して、その資格を活かして高待遇の会社に転職して行く方が多い様に思います。

その場合、やはり受験資格を問わずに受験する事ができ、一番資格の効果の高い「電気主任技術者(第3種)」を取得する方が多い印象で、結局それが賢い選択と言えるのではないでしょうか。

電験3種については、今後の電気主任技術者の人材不足から、資格保有者を増やす必要があるとの方針で、少し資格試験の合格率も上昇傾向にあり、資格の価値が下がるのではとの話もありましたが、そんな話は小さな雑音で、一定の需要があり転職などにも優位に働く事には大きな変化はないと感じています。

【ビルメン 難易度不問 おススメ取得順】

電気主任技術者(第3種 or 第2種)
   受験資格不問、取得できるならコレが一番手っ取り早い

 

いや、もう何なら、この際全部取得して行ってくださいw

そもそも、そのレベルならビルメンの範疇を超えてくる感じもありますが、求人情報を見ていると、大型プラントの施設管理業務の責任者候補などの募集は高待遇で、そう言った業務をこなせる自信がある方には、選択肢に入るのかもしれません。

電験2種を要求される大型の商業施設などの求人は、比較的ビルメンっぽいと感じますが、取りあえず資格を持って実務に飛び込むといったキャリアプランを目指すのもいいんじゃないでしょうか。

あとがき

今回は、目安の勉強時間、それぞれの資格の難易度は、一部、また大まかにしか記載しておりません。

色んなサイトで、目安の勉強時間などが、例示されていますが、標準的な学力の私にとっては、何だかんだ結局そのくらいの時間が必要だったな、と振り返ることが多く、学習計画を立てるには有用だと感じています。

まぁ、相変わらず学習計画を立てたところで、忙しくて計画通りにいかない場合が大半で、その結果途中で挫折する事の方が多かったりもしますが、諦めてしまうのは簡単で、何とかそこは踏ん張りどころと言った気持ちは忘れずに居たいものです。

それでは、みなさんも、資格を取得し収入アップを目指して、人生をより充実させて頂ければ幸いです。