資格

ビルメン資格のおススメ取得順

ビルメン資格の取得を目指す方へ

ビルメンの仕事を始めて間もない人や、ビルメン会社への就職を考えている人などにとって、気になる事の一つに、どの資格を、どのタイミング、またはどの順番で、取得していくか?という事があるかと思います。

そこで実体験を元にした、個人的な見解になりますが、資格の難易度毎に、初級、中級、上級と分けて、おススメの取得順と難易度の体感などを記載していきますので、参考にして頂ければと思います。

初級編

初級の資格としては、危険物取扱者(乙種4類)、電気工事士(第2種)、冷凍機械責任者(第3種)、ボイラー技士(2級)などがあり、「ビルメン4点セット」なんて言うらしいですね。

私が上記の資格を取得していた頃は、その言葉は耳にしたことがありませんでした(笑)

それも無理はなく、ネットがまだまだ一般的ではなかった為、情報を集めるのも一苦労で先輩に聞いたり、業界雑誌に記載されている情報を見て、受験申込期間に書店に並んでいる受験申込書類一式を探しに行ったりしていた時代でしたからね~(*´▽`)という、昔話w

それでは本題に戻り、取得するタイミングと順番ですが、タイミングについては、資格試験の受験日が決まっている以上、それに合わせて計画を立てるしかないかとは思います。

その時に参考になるのが、資格取得に必要な勉強時間という目安で、普通の高校卒で当時のテストの順位が中の中くらい・・・レベルな私には経験上、結局その目安くらいの勉強時間をかけて、試験に臨めば合格できているかなと感じており、大いに目安となるかと思います。

実際は多少無理な日程でも、試験合格のモチベーションが上がっていれば、必死で勉強するんでしょうけど、気持ちが乗っていないと時間を無駄に過ごしてしまいがちになるのは、あるあるで難しいところです。( ゚Д゚)gモチベダイジ

それでは、ビルメン初級資格のおススメ資格取得順は、下記の通りとなります。

 【ビルメン初級資格 おススメ取得順】

  • 危険物取扱者(乙種4類)

   試験難易度も低く、かつ試験開催頻度も高い

  • 電気工事士(第2種) 

   電気系の基礎、実技試験があるのでやや難易度が上がるが、必要な資格

  • ボイラー技士(2級)

   受験の日程や場所、実技講習が必須など試験以外の難易度がやや高い

  • 消防設備士(乙種)

   免許を取得すると定期的な受講が義務となるが、知っておきたい知識

  • 冷凍機械責任者(第3種)

   個人的に試験難易度が高いと感じ、初級じゃないと思っているw

最初にビルメンの仕事を始めて間もない人にも参考にして頂きたいと言っていますが、実際に業務に就いて間もない時期となると、配属された現場による部分が、ビルメンの場合多いのかもしれませんが、日々の仕事を新たに覚えながら、人間関係にも揉まれながら、並行して資格取得も目指すとなると、負担も大きくなるかとは思います。逆に資格を持つ先輩の話や、実際現場での仕事を目にすることで、より理解もしやすい事もあるかと思いますので、大前提として無理のない範囲で取得を目指して頂ければよいのかと思います。

そんなこんなで、ビルメン在職年数が5年にもなれば、初級の資格は取得し終えておくのが妥当な線だと考えますが、個人的に、冷凍機械責任者(第3種)は苦手意識があり、電気工事士(第1種)とボイラー技士(1級)を取得した後、在職8年後に何とか取得するに至りました。

その様に人それぞれ、得意不得意、好き嫌いがあるでしょうし、自分の得意を伸ばして、自信を付けながら、更に上の資格を目指していくのがいいかと思います。

また、消防設備士(乙種)については、電気工事士免状を取得済みであれば、一部問題が免除でき、試験難易度も比較的低く取得自体の難易度は高くない資格となりますが、免状を取得すると、消防法改正や、新しい消防設備の取り扱いに対応できる様に知識を補う目的で、おおよそ2年後、それ以降は5年毎の受講が義務とされており、維持費がかかる資格となっています。

ビルメンとして勤務する場合、現場にはもちろん消防設備が設置されており、消防設備点検業務は、外注業者さんが行うことが多いかもしれませんが、不意にビル管理者さんやオーナーさんから、

「これ、どうなってるん(。´・ω・)?」などと軽い感じで質問を受けて、

「え?あぁ( ゚Д゚)えぇぇっと・・・」などと、震えおののく事の無い様にしておきたいものです(笑)

ま、これは、消防設備士の資格があれば防げる話でもないですけど、消防設備などは普段から頻繁に取り扱うものではないので、そういう状況になりがちなイメージがあったりします。

ということで、以上が初級編となります。

中級編

ビルメン4点セットで、基本を押さえたところで、次はより上位の資格となる、電気工事士(第1種)、ボイラー技士(1級)、冷凍機械責任者(第2種)、消防設備士(甲種)といった資格が目標となるかと思います。

まぁ、このあたりの中級資格となると、下位資格所持が受験の条件となっていたり、合格後の免状申請に会社印が押された実務経験証明書が必要となったりで、ビルメン会社などで業務経験を十分に積んでいることが、必須となってくるかと思います。

それもあり、取りあえず下記の様な順番としてありますが、所属現場や会社が必要とする資格も大体わかってくるでしょうし、直近でボイラー2級を取得したので、そのまま忘れないうちに、1級も目指そう。など、それぞれ個々の状況に応じて、ご自分で決めて頂くのが良いかと思います。

ですが、一応、決まりなので、ビルメン中級資格のおススメ取得順は、下記の通りとなります。

 

【ビルメン中級資格 おススメ取得順】

  • 電気工事士(第1種)

   難易度は中程度、合格後免状申請に電工2種取得後の実務経験が3年必要

  • ボイラー技士(1級)

   難易度は中程度、一定の受験資格と免状申請にも実務経験が必要

  • 消防設備士(甲種)

   試験難易度は低め、乙種を取得済みの人は、知識向上で取得するのもあり

  • 冷凍機械責任者(第2種)

   難易度は中以上、受験資格も免状申請にも条件はない。

   ただ名義を使うこともあまりない。なお知識は大いに役立ちます

その他に、危険物取扱者(甲種)あたりも、主にビルやホテルの管理を行っている私の所属している会社の場合は、ほぼ必要とされる事はありませんが、製造プラントや工場関係の現場や会社に就かれている場合は必要となるかもしれません。

因みに、冷凍機械責任者(第2種)を中級に入れていますが、私個人としてはビル管を取得後に、電験三種の勉強を始める前のウォームアップ的な意味合いで取得したと記憶しています。

ただ、この冷凍機械責任者(第2,3種)は、以前に身近に聞こえてくる話では、近年は冷凍機械責任者の選任が必要でコストのかかる空調用の冷凍機は需要が減っていると聞いていました。ですが、今回の記事をまとめるにあたり調べていて勉強不足を感じたんですが、化学工場や食品工場の他、ショッピングセンターなどある程度の規模の冷凍・冷蔵設備となると、冷凍機械責任者の選任が必要で、決して需要の少ない資格ではない事を知りました。ですので、責任者として選任されれば、十分収入アップにも寄与する資格なのかもしれません。

ここまでくると、これまでの経験を元に順番は自分で考えて決めてください。的なノリになってますが、ビルメン4点セットを取得している時点で、それぞれの資格がどういうものかもご存じでしょうし、また中級資格を受験しようとする場合、実際にビルメンの業務で経験を積んできている方達でしょうし、自分で十分判断頂けるかと思いますので、中級編はここまでにしておきましょうw

上級編

中級編でも触れていますが、ここまで来たら、もう好きな様にして下さい。と言いたいところですが、個人的な体感では、やはりビル管がこの中ではまだ、試験難易度は上の下くらいでマシな感じがします。ですので、手始めに他に比べると難易度の低いビル管をお勧めしたいところです。

ただ、ビル管の資格の現状としては、私の所属する会社でもビル管の資格所有者が増え、選任される枠も溢れつつあるなーと思っていたところに、『建築物環境衛生管理技術者の選任について(規則第5条関係)改正(令和4年4月1日施行)』があり、業務の遂行に支障がない範囲で複数の建築物を兼任できる様に規定が変更となった様で、更に免状の需要が減るのかなとは感じておりました。

それでも、ビル管の試験問題の範囲は、ビルメンの業務に係わってくる内容で、もっと端的に言うなら、ビルメン業務そのものと言えるものでしょうし、これを外してビルメンは語れないのではとも思ったりします( ゚Д゚)gキメッ・・・(^^;)ドヤルナヨ

ドヤってみたところで、ビルメン上級資格のおススメ取得順は、以下の通りになります。

 

【ビルメン上級資格 おススメ取得順】

  • 建築物環境衛生管理技術者(ビル管)

   難易度は上の下、ビルメンを続けるならコレ

  • 電気主任技術者(第3種)

   1000時間勉強できるなら、コレ一択w

  • エネルギー管理士(電気・熱)

   電験2.5種と呼ばれることもあるそう、熱分野の難易度が少し低い

  • ボイラー技士(特級)

   実務経験が揃うなら、趣味でどうぞwプラントなどでは必要か?

  • マンション管理士(または、管理業務主任者)

   マンション現場に従事なら必要か?参考勉強時間は500時間だそう

私は、エネ管とボイラー特級とマンション管理士は所持しておりませんので、それらの難易度はわかりかねます。(u_u)スイマセン

ビルメン界隈で電験三種を取得すると、電気管理技術者を目指して、電気保安業界へ転職される方が多い印象ですね。ただ、現場で電気主任技術者に選任されていた場合でも、思う様に手続きが進まなかったり、実務従事経験の要件に該当しない為に、電気保安法人で経験を積んだり、他のビルメン会社に転職して、改めて実務経験を重ねているといった話もよく聞くので、事前の情報収集も重要なのかもしれません。

また、私の周りでは資格認定で電験三種を取得している人も多く、現場で電気設備の保安管理業務で実務経験を積みながら、仕事終わりで認定校に2年通い、その後申請、面談を通過して資格を取得するというとても真似できない方法で、数名が取得していました。

「仕事終わりに授業を受けるのを2年も続けるなんて無理やん、試験でいけるやろ~。」などと言っていた私は、結局、認定取得組に先を越され、そこから数年を経て、結局10年という年月を費やす結果となった訳です(笑)

あとがき

今回は、目安の勉強時間、それぞれの資格の難易度は、一部、また大まかにしか記載しておりません。

色んなサイトで、目安の勉強時間などが、例示されていますが、標準的な学力の私にとっては、何だかんだ結局そのくらいの時間が必要だったな、と振り返ることが多く、有用だと感じており、ゆくゆくは私の経験も踏まえた、内容も今後出していければ、いいかと考えております。

そして、まだ私自身が取得できていない資格をどうしようか、それを目指しても現状、今以上の収入アップは見込めないしな。かと言って、このブログを書いてる場合じゃないのでは?などと、自問自答しながら、思慮しているところですw

みなさんも、プライベートを充実させながら、資格を取得し、収入アップを目指して頂ければ幸いです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA



reCAPTCHAの認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。