いちビルメンとして、この人は仕事ができるな~と、最近思った出来事があった為、できるビルメンとはどんな人材かと言う視点で、書き出してみました。
セルフスターター
みなさんはセルフスターターと言う言葉をご存じでしょうか。
私は今まで聞いたことがなくて知らなかったんですが、最近になって求人情報などを閲覧している際に見かけた言葉です。
「上司からの指示を待たずに、自発的に行動できる人」や、「目的の為に自分で考えて行動、成果につなげられる人」と言った意味合いだそうです。
実際に業務を行う場合は、「上司からの指示は待たなくてもいい」けど、「行動に移す前に、どう行動しようとしているかひと声掛けるのと、その承諾を得てから行動に移してくれ」と、責任者の立場からすると若干思ったりしますがw
まぁ概ね、それ相応の業務知識を持ち合わせており、十分安全に配慮しながら、粛々と業務をこなしてくれ、何なら、想定している以上の成果を報告してくれる。と言った夢の様な人材をイメージする事ができます(笑)
もしそうだとしたら、確かに責任者の立場からすれば、現場に所属して貰えれば、心強い係員になるかと思いますし、そんな人材なら間もなく責任者候補に名前が上がってくることになるかと思います。
ビルメンの人材募集の場合は、そこまで贅沢言えない状況なのが、現実かとは思いますが、そんな人材がビルメンを自分の居場所としてしてくれる様な、業務環境と相応の報酬を用意していければ、会社や現場としても活気が出てくるかもしれませんね。
実務経験と資格に裏付けられた知識
実務経験と資格に裏付けられた知識と言うと、要するにベテランビルメンという事でしょうか。
実際の現場では、次の様なパターンに二分出来てしまう事が多いという現実があります。
・ビルメン業務の実務経験は15年以上あるが、資格はほとんど持っていない。
・逆に、資格は揃えているが、ビルメン業務の実務経験が数年しかない。
いずれの場合も、通常業務にはそこまで支障はない事も多いかもしれませんが、対オーナーへの評価が必要となる状況などになれば、やはり十分な評価が得られない事もあるかと思います。
それらが揃うことにより、より信頼を得られるでしょうし、実際その様な人の場合は、人当りもよくコミュニケーション能力も高い方が多い様に感じます。
また、実務経験を15年以上としたのは、官公庁の何かの資料で設備管理員を評価する目安として、業務経験15年が目安とされていた為、それを参考としました。
その上で、電験三種以上を所持している場合は、電気設備の管理に精通しているとされ、所持していない場合は、その様に評価されないと、明確に区分されているのが印象的で、対外的に資格を所持していないと、例え実務経験が15年以上有り、それに伴い電気設備の知識を十分備えていても、その様に認められないのが現実なんだと思い知らされる事がありました。
とはいえ、資格を備えていなくても、実務経験を十分積んでいるベテラン係員は、現場の同僚からは頼りにされる事になるでしょうし、必要とされる人材という事には変わりないかもしれませんね。
淡々と業務をこなせる人
ビルメンの業務自体の特徴として、何かと待機時間の様な状態になる事も多いのが実際かと思います。
また、現場の業務の仕様にもよるかもしれませんが、急を要する応急的な補修対応でない場合は、比較的点検業務を行うにしても、そこまでノルマなどを課される場合も少ないかと思います。
その為、労働から解放される休憩時間ではなく、作業の合間の小休止などの時間の配分も、係員自身の裁量と出来る場合が多いかと認識しています。
それが故に、長々とスマホをいじりながら待機している、などの状況が生まれてしまう場合が、見受けられると個人的には思っています。
同じ給料が保証されてるなら、業務の負担が少ないに越したことは無いと考える人がいるのは、どうしようもないかもしれませんが、そんな環境でも自分で出来る範囲で、自主的に動いて仕事を行える人が、結果的により知識を積み重ねていけるのだと思います。
かと言って、全く小休止をすべきではない、などと言う気はさらさらありませんし、小休止なしに業務を行う様な状況は、結果的に疲労が蓄積し判断力が鈍り、ケガや作業ミスに繋がること大いにあるかと思いますし、夏の猛暑日などの作業環境では特に小休止を入れながら業務を行うべきなのは言うまでもありません。
内容からすれば、セルフスターターと共通する部分がありますが、ビルメンの業務環境ならではの状況かと思い、一つの項目として書かせて頂きました。
業務を掌握し的確な指示を出すリーダーシップ
私自身も責任者をしていますが、人を動かすという能力が全くダメダメなので、自分への戒めとして項目のひとつに上げてみました。
何なら、セルフスターターレベルの人が、自主的に業務をガンガン回してくれたらいいのになー。くらいのノリで、1つ目の項目に理想の人材を書き出していた疑惑すらあります(笑)
まぁ実際は、ビルメン現場の業務でそこまで全体を掌握するの自体は、そこまで困難なことではないので、的確な指示を出すリーダーシップが足りないという事になるかと思います。
ビルメンの日常作業や点検業務に関して、高所の球替え作業などでもない限り、そこまで複数の手が必須となる作業の割合は少なく、単独作業でもある程度対応できてしまいます。
それが故に、急なトラブルなどの場合も、自分で動いて対応した方が早いと思い自分で対応して解決してしまい、係員の現場経験が育たない。
また、その悪影響で大まかな指示を出しても、自分の想定通りの対応とならない為、1つ1つ指示を出すのが煩わしくなり、また自分でやってしまうという、悪循環になったりします。
この場合、どう見ても完全に上の者が悪いですよね・・・。o(_ _*)o
そうならない様に気を付けてはいるものの、なかなか普段の多忙を言い訳に、根本的な解決には至っていない現実があります。
大いに改善していく余地がある部分なのは、反省すべき点かもしれません。
その辺は、副責任者などを含めて、協力を仰ぎながら少しずつでも、改善対応していくしかないのかもしれません。
あとがき
当然、優秀な人材を揃えれば、スムーズに業務化進み、それに越したことはありませんが、人材不足の昨今、贅沢ばかり言ってられませんし、いま在籍している係員で、お互い学び自身が成長もしながら、職場としてもより働きやすい環境を作っていく事が大事なのかもしれません。
と、理想論でしかありませんが、そんなビルメン界隈を諦めることなく目指して行ければと思っております。